《中華大典》は、《古今図書集成》に代表される歴代類書の優れた伝統と、近代以降の百科全書的な目録分類法を用いて編纂された現代版の類書。先秦から辛亥革命期までの漢文古籍3万余種、7億余字を24の個典に分類し、各典ごとに刊行する（2010年までの完成を予定）。その編纂方式は、24の個典の下に支典100余を設け（「経目」）、それぞれに題解、論説、綜述、伝記、紀事、著録、芸文、雑録、図表の「緯目」を置く形を取る。また所収の正文は、可能な限り信頼性の高い版本を選出して校点整理をほどこし、出典を書目に明示する。縦組繁体字。
本《哲学典》には、以下の3つの支典を包含する。《儒家分典》：主に儒家文献中の哲学思想に関する資料。《諸子百家分典》：道、墨、名、法、雑、兵、天文、陰陽、農、医、縦横家文献で、哲学思想について述べたもの。《仏道諸教分典》：仏教、道教及び中国基督教、イスラム教、ユダヤ教、マニ教、ゾロアスター教の哲学資料。また、《諸子百家分典》範疇総部の下には、古代美学理論に関する文献資料を“美学専論部”としてまとめる。