荒木又右衛門と渡辺数馬による敵討ちばなしを脚本化した半二絶筆の『伊賀越道中双六』（いがごえどうちゅうすごろく），暴君信長のために逆臣となった明智光秀の悲劇を描いて太閤記物とはひと味違う『絵本太功記』（えほんたいこうき），伊達騒動にかさね説話の筋を重ね合わせた『伊達競阿国戯場』（だてくらべおくにかぶき）．いずれも庶民に人気の実録から題材をとった18世紀後半の浄瑠璃傑作集．